ハンドメイド収支ラボ

minneとCreemaどちらで売る?選ぶときの考え方

出品アカウントを作ろうとして、minneとCreemaのどちらにするかで手が止まる。ハンドメイドを売り始めるとき、最初にぶつかる迷いです。

先に書いておくと、どちらが上かを決める材料は、この記事では出せません。客層も手数料も企画も、サービス側の判断で変わるからです。代わりに、自分の作品に合うかを自分で確かめるための視点と手順を並べます。

手数料率や料金の数値は書きません。サービスごとに異なり改定されるため、公式情報で確認してください。

比べる前に、自分の条件を3つ書き出す

サービスを眺める前に、自分側の条件を決めておきます。これが曖昧だと、どちらを見ても「良さそう」に見えてしまいます。

価格帯は特に効きます。仮に販売価格が600円で、梱包材が1点50円かかるとします。梱包費だけで価格の約8%です。ここに手数料と送料の扱いが乗ると、手元に残る額は小さくなります。低価格の作品ほど、サービスごとの費用の違いが手残りに響きやすくなります。

オーダーメイドを受けたいかどうかも、この段階で決めておきます。やり取りの方法や対応可否はサービスごとに異なるため、後の比較で確認項目になります。

4つの視点でサービスを見比べる

次の表の順に、公式ページと実際のサイトを見て確認します。

視点確認の方法見落としやすい点
客層自分と同じジャンルの作品を検索し、価格帯、レビューの件数、写真の雰囲気を見る公式が公開していない属性は、外から分からない
作品ジャンルカテゴリの分け方と、同ジャンルの出品数を見る出品数が多いことが、買い手が多い証拠とは限らない
出品の手間登録項目、写真の枚数、発送方法、オーダー対応の仕組みをヘルプで読む発送方法の対応範囲は変わるため、最新の公式情報で確認する
集客サイト内検索で見つけてもらうのか、SNSなどから自分で呼ぶのかを決めるサイト内の企画やイベントの内容は、公式の案内でしか確かめられない

客層は、同ジャンルの作品を10件見て推し量る

購入者の年齢層や好みは、外から正確には分かりません。そこで、サイト内で自分のジャンルを検索し、上位に出る作品を例えば10件メモします。見るのは価格、レビュー数、写真の撮り方、説明文の長さ。両サービスで同じ作業をして、並べて比べます。

自分の作品が並んだときに浮かないか。価格が高すぎも安すぎもしないか。ここで違和感が出たほうは、少なくとも最初の候補から外せます。

集客の考え方は、既存のつながりの有無で変わる

すでにSNSのフォロワーや、イベントで会ったお客さんがいる場合は、購入先のURLを案内できます。この場合、サイト内の検索で見つけてもらう比重は下がり、購入手続きの分かりやすさや支払い方法の選択肢のほうが効いてきます。

誰ともつながりがない状態から始めるなら、サイト内の検索結果とカテゴリで見つけてもらう工夫が中心になります。タイトルの言葉選びと写真が勝負です。

手数料と送料を入れて、1点あたりの手残りで比べる

手数料率は、料金表を見るだけでは比べにくい項目です。何に対してかかるのか、決済や振込の費用が別にあるのかを含めて、1点あたりの手残りに直して比べます。

  1. 各サービスの公式ヘルプで、販売時にかかる費用と、売上を受け取るときにかかる費用を確認し、メモに書き写す
  2. 同じ作品の販売価格を決める
  3. 材料費と梱包費を引く。送料を自分が負担する場合はそれも引く
  4. 手数料を引く。送料込みの金額に手数料がかかるかどうかも、公式の規定で確認する
  5. 残った額を制作時間で割り、時間あたりの手残りを出す

数字を使った例です。仮に販売価格が3,000円、材料費が800円、梱包費が100円、送料は購入者負担とします。手数料を引く前の残りは、3,000円−800円−100円=2,100円です。ここから、各サービスの手数料を引いた額が1点あたりの手残りになります。制作に2時間かかるなら、その額を2で割ったものが時間あたりの手残りです。

手数料の額を入れて自動で計算したい場合は、手数料・利益計算ツールが使えます。手数料が何に対してかかるのかを整理したいときは、手数料の仕組みが参考になります。

送料の設定でも手残りは変わります。送料を価格に含めるか、別にするか。梱包材をどこまで用意するか。迷ったら送料と梱包費の考え方を先に整理しておくと、サービスごとの比較がしやすくなります。

両方に出すときに起きやすい5つの失敗

片方に絞らず、並行して出す選択もあります。その場合、次の点でつまずきやすくなります。

在庫を複数持てる作品なら、並行出品の負担は小さくなります。一点物が中心なら、最初は1つに絞るほうが運用は楽です。

最初の1か月は記録を取り、数字で次を決める

迷いが残るなら、1つ目のサービスで1か月試し、記録を残します。2つ目に出すかどうかは、その記録を見て決めます。

記録する項目の例は次のとおりです。

1か月で売れなくても、それだけでサービスとの相性は判断できません。季節や作品の見せ方の影響が大きいためです。閲覧数はあるのに売れないなら、価格や写真を見直す材料になります。閲覧数そのものが少ないなら、タイトルとカテゴリの設定が先です。

売上が出始めたら、日付、金額、材料費などの経費を記録しておきます。確定申告が必要になるかどうかは、所得の状況や他の収入によって変わります。一般論では決められないため、国税庁の情報を確認するか、税務署や税理士に相談してください。

まず、記録用の表を1枚作ること。サービスの選択は、その表に数字が入ってからでも遅くありません。

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